« 手首にテノヒラを | メイン | 5作目 Palmware Version 0.92 beta »
2005年09月18日
電子スパムと物理スパム
たまたま目に入った記事に、スパムに対する対策がああだこうだと書いてあった。容易に想像がつく内容なので詳しくは述べないが、 「 n 万円以下の罰金か m ヶ月以下の禁固などの罰則を検討していくべきだ 」 とかなんとか書いてあったのには驚いた( n と m の具体的な数字については失念 )。それについて少し。
別に 「 驚いた 」 といったところで、僕がスパム肯定派だなどと速断はしないでほしい。僕だっていい加減頭にきているし、たまにメールの文面を読んでその馬鹿さ加減を肴に笑ったりするのにも飽きてきた。効率よく、しかも正確にスパムをブロックできる方法があれば是非とも取り入れたいと思っている。
しかしだ。スパムメールに罰則だのどうだのと言うのであれば、家のポストに放り込まれる物理的なダイレクトメールやら広告の類は一体どうなのだ? 僕にとってはあれも一種のスパムである。確かに電子的なスパムにはいかがわしいものが多く、物理的なスパムはそうでないかもしれない。しかしそれも程度の問題だ。物理スパムでも十分にいかがわしいものはあるし、今後はマンションの広告やどこかの通販サイトのスパムがメールで届くようになるかもしれない。そうなったとき、同じ内容でも電子スパムは NG で物理スパムは OK なのか? なぜレガシーな郵便システム上のスパムは問題視されない? 単に慣れてしまっているのか? 僕はどちらかというと物理スパムに対して 「 紙が勿体無い! 」 とか思う方なのだが、電子スパムは帯域を圧迫するし、その点ではどっちもどっちかな、と考えている。
別に僕は 「 電子スパムを問題視するな 」 とか、「 さっさと慣れろ 」 とか言いたいわけではない。そうではなく、人々が何を根拠にそこに線を引いているのかに興味があるのだ。郵便ポストに入ったスパムは、さっさと必要なものだけを抜き出して残りをゴミ箱に放り込むのが多くの人の反応だろう。それに対していちいち 「 まぁたスパムだよ! 」 と反応するという話は聞いたことがない。それに、新聞の折り込み広告も似たようなものだと思うのだが、いかがなものだろう? どちらも、頼んでもいないのに届けられるものだ。身近な地域の広告だと許されるのか?
くどいようだが、別に僕はスパムを肯定するわけではないし、僕自身物理スパムよりも電子スパムに感じる嫌悪感の方が強い。だがその理由がイマイチ自分でわからないのだ。ほとんどの通信サービスでメールが無料 ( もしくは非従量課金 ) となった現在では、「 金がかかる 」 というのも説得力に欠ける。インターネットに帯域を提供している通信業者にとっては切実かもしれないが、それをいうなら郵便事業だって同じだ ( ポストに直接放り込むやつは別として )。
突飛な想像をするなら、電子メールシステム上で既存の物理スパムのようなスパムが横行することに人々が慣れてしまうことのないように、「 スパムは悪だ! 」 というイメージをわざと喧伝しているのではないか...と思うことがあるが、それは誰が主体で? う~ん、違うかな...
もうひとつ考えられることは、( 僕も含め、) 人々が自宅のポストよりも電子メールアドレスをより 「 プライベートなもの 」 として認識しているのではないか、ということだ。ひとまずのところ、1) 物理スパムにはある程度慣れてしまっており、2) 電子メールアドレスをプライベートなものと認識している、というのが自分としては一番納得がいく理由だ。異論反論大歓迎である。ご意見のある方は是非コメント願いたい。
投稿者 kagelow : 2005年09月18日 23:50